皆さん大好きな「桜」 桜の花の下酒を飲み、楽しく騒ぐ。 まさに今お花見シーズン。 今回は都内有数のお花見スポット、上野公園でナンパすることにしました。 普段は人見知りな日本人でも、お酒が入れば陽気で社交的になりますよね。 まさに絶好のナンパスポッ…
「あれ?奥さんは?」 アラシはタクシーに乗ったことに気付かなかったらしい。 「タクシーに乗っていきました。」 「そうなの?それにしても今の動き、理解できないわ」 「俺もです。タクシーに乗るのが目的なら、階段を降りてからタクシー乗り場に行けばいいんです…
奥さんとは30mくらい距離をおき、物陰に隠れながら後を追う。 奥さんが1つ目の角を右に曲がると、小走りで角の手前まで近づき、壁の陰からそっと顔を半分出し奥さんを確認する。 また一定の距離が開いたら、素早く回り電柱の陰やビルの陰、看板の陰に隠れな…
「男が居ない。」 俺は呟いた。 「後で合流するつもりだな。」 アラシが言う 奥さんは左に進み、階段を降りた。右手にスマホを持ち耳にあて、誰かと電話しているようだ。 俺たちのは、慎重に、バレないように距離をとり、見失わないように後をつけた。 階段を降…
「男が居ない。」 俺は呟いた。 「後で合流するつもりだな。」 アラシが言う 奥さんは左に進み、階段を降りた。右手にスマホを持ち耳にあて、誰かと電話しているようだ。 俺たちのは、慎重に、バレないように距離をとり、見失わないように後をつけた。 階段を降…
「それにしても、似てたんですよね。もう今更ですけど…。」 一体どこに消えたのだろうか。 「やっぱ他人のそら似なんじゃ無いの?普通タバコ吸わないでしょ、男と歩いているの見られたんなら。」 俺も同じようなことを考えていた。 「あっ、また。」 今度は奥さん…
リュウジと言うのは、もともとは、先輩の知り合いで近所に住んでるってこともあり、何度か顔を合わせるうちに、先輩抜きでも時々飲みに行くような仲になった友人だ。 もちろん奥さんとも、何度となく顔を合わせたことがある。だが、ハッキリと顔を覚えてなく…
「あれ? アラシさん、あれリュウジの奥さんじゃない?」 俺は驚きと同時に慌てて奥さんを指差し、アラシに確認を求めた。 「ん?あれ?うーん? 解んないなぁ。 おれリュウジの奥さんって、あんまりハッキリ見たこと無いんだよね」 アラシは俺の指差す方向に 目…
ここには、スカウトマンらしき若い兄ちゃんが4人ほどいて、ジットリとした瞳で改札から出てくる女性を選別している。ひと度お眼鏡にかなうと、すぐさま声をかけに行くのだ。 まわりに人が居ようが居まいが関係ない。 躊躇なく声をかけれる姿勢は見習うべきと…
少しずつ肌寒くなってきた頃、俺たちは松戸駅にいた。 松戸駅は改札が二階で、東口も西口もデッキになっている。 ここは、古くからの宿場町で、東京の玄関口とも言える。 快速電車も停まる大きな駅だ。 JRの改札の隣には、新京成の改札があり、多くの乗降客…
彼女は駅から、大通りに向かう道を歩いていた。 この大通りは、蔵前橋通りと言われ 千葉方面から真っ直ぐ蔵前の方に延びている道路だ。 「友達が迎えに来てくれるって言うんで、蔵前橋通りで待ってようと思って。」 「あぁ、そっか、良い友達だね」 「そうなんで…
まわりよりスローペースで歩く女。 時々ふらつくのは、酔っている証拠。 「アラシさん、あれ酔ってますよ。どうぞ。」「いや、ハヤオ良いよ」 俺たちは、別に酔っている女を襲おうってことじゃない。 ただ、酔っているとみんなガードが低くなり、知らない人でも…
「いえ、よく見えないんですよ」 俺たちは答えた。いつの間にか後ろには鳶職らしき作業服を、着た20代後半の男も立っていた。 作業服の男はスマホを取り出し、カメラのライトで照らしながら下から覗いてみる。 「見えますか?」 みんな仔猫が心配だった。 「あっ…
ミャー、ミャー。 あいかわらず仔猫の鳴き声が聞こえる。 「あれ?まだ猫鳴いてますね」「そうだな、どこから聞こえるんだ?」「俺もそう思ったんですよ。こっち?」 俺は宝くじ売り場の裏に回った。ミャーミャー。声がする。宝くじ売り場とイトーヨーカドーの間の…
「ここ目立つね」 アラシが言う。 「そうですね、ちょっと歩きましょうか」 俺たちは歩き出した。 南口を出て左に進むと、地蔵通りがある。 この通りは汚い居酒屋とイヤラシいお店が乱立している素敵な通りだ。 そこを抜けると、キャバクラの呼び込みが大勢立っ…
JR総武線小岩駅。 この駅に来るのはもう何度目だろうか? 以前来たとき、アラシが声をかけた瞬間、 女の人が「キャー」って悲鳴を上げたのを思い出す。 秋の夜風が涼しく、時折肌寒く感じる。 誰が言ったか知らないが、秋は何をするにも良い季節らしい。 食…
「俺より先に行くなんて、珍しいですね」 「うん、って言うか、逆に今日どした?全然じゃん。」 「いやぁ、何ですかね。なんて話しかけても無視されそうで…。 でも、行きますよアラシさん行ったんだから俺も行かなきゃ」 なんとか気持ちを高ぶらせて声をかけること…
女性のレポーターは新人らしくオドオドしていた。 カメラマンはイライラした様子でレポーターに吐き捨てるような口調で何か言っている。 レポーターは暗い表情でうつむいて、今にも泣き出しそうだ。 女性のレポーターは歩行者天国を歩く女性に話しかけては断…
南口のルミネの階段を下りた広場で右翼団体が拡声器を使って演説していた。 「今、中国の脅威から我が国を護るには…」 みんなが白い目で見ようとも彼らは気にせず演説を続ける。 メモも見ず堂々と人目も気にせず…。 右翼団体の演説を聞きながら女の子を探して…
金がなくても、 イケメンじゃなくても、 腹が出てても、 ハゲてても、 学歴なくても、 それでも自信があればいい では、自信とはどこにあるのか? それは、自己肯定感の高さからくるのだと思う。 ナンパして、無視されても自分で自分を褒めよう。 バンゲでき…
仮にお金を持っていなくても、お金は持っていると自己暗示でもできれば、堂々としていられるだろう。 そんなこと思わなくても、他人からどう見られても気にしない性格なら自然体でいられる。 俺は他人から良く見られたいと思っているし、他人の視線を必要以…
通訳がいて、おじさんがしゃべる作り方の説明を翻訳してくれた。 もともと、レザークラフトに興味があった俺は、食い入るようにのぞき込み、作業を見る。 アラシも、珍しいものを見れたことを楽しんでいるようだった。 しばらく話てから、握手をしその場を後…
残暑がまだ残り、日差しも夏を忘れさせないぐらい照りつける。日曜日、俺とアラシは近くのえきで待ち合わせをした。 立ち食いそばの店に入り、昼食をとりながら今日の作戦をたてる。 俺達は電車に乗り込み新宿に向かった。 日曜日の新宿は人も多く歩行者天国…
次にBURBERRYに入った。また綺麗な店員が迎える。 「いらっしゃいませ。」 財布を見ていたら、先ほどの店員が近づいて来た。 「今日は何をお探しですか?」 「財布をちょっと見に」 少しきょどりながら答えた。 「どういったタイプをお探しで?」俺は店員に説明する…
昨年の夏から1年。 様々なところで場数を踏んで、俺もアラシも成長してこの街に戻ってきた。去年はカミヤもいて3人でのナンパだった。 過ちて改めざるを過ちと言う。前回の反省点を今回に活かそう。 どこに行くんですか? って声かけるより、飲みに行きま…
どうやら、おやじが地域活動をする団体のようだ。 そのイベントのチラシ、案内を配っていた。 「あの、カメラとってますよね。どこですか?」 今度はカメラマンに聞いた。 「NHKです。放送で流しても大丈夫ですか?」 「いや、だめです。」 俺は即座に断りアラシの…
あまりに人が多すぎると、人目を気にするし、どの女の子にするか迷ってしまいなかなか動けない。だが、それでもやるしかない。「こんにちは、どこ行くんですか?」 俺は地蔵を打開するために声をかけた。「高島屋。」 そう言って女の子は高島屋に入っていった。 …
「ぉおー、さっきの!! 行けなかったの?」 「全然違う場所に着いたよ!!」 おじさんたちはご立腹だった。「ぶはは、そっか、ゴメンゴメン。」 あの時丁寧にお礼を言ってた おっさん。 教わった通りに素直に行った おっさん。 嘘を教えられたことに気付いた おっさ…
ギャルママはスマホを取り出し、子供とそいつと3人で写真を撮って、頭を下げ去って行った。 「あのもじゃ頭、有名人なの?」「そうかも知れないですね。」 西口に行く途中ステージがあった。そこではアイドルグループが何やら歌を歌いながら踊っていた。 少し立…
おっさん2人は俺達に礼を言い教わった通りに歩き出した。 柏駅には数年前に一度来たことがある。「凄いね、ハヤオ、知ってるんだ。」 「いや、適当に言っただけです。」 俺は珍来の場所は知らない。あっちの方にあったらいいのにとおっさん2人の無事を祈る。 …