30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

第4回、真昼の池袋-3

駅前についた。


駅の真ん前じゃ人も多すぎるから、少し離れることに


駅前を線路と平行して走っている道がある。

その道沿いを歩いていった。


オシャレな店。行列の出来るラーメン屋。


様々な店がある。そんな店に目もくれず、俺達は歩いた。


視界の先に、赤く踊る三人組。
歌声も聞こえる。


近づくにつれ、その曲がだんだん大きくなる

それをオタ芸で盛り上げるファンらしきオヤジ達。


その異様な光景に思わず立ち止まってしまった。


地下アイドル、ご当地アイドルとでも言うのだろうか


曲の途中にも関わらず、赤いTシャツを着た三人組のうちの1人がチラシと団扇を持ってやって来た。


受け取った団扇には「三姿舞」の文字。


「これ、なんて読むの?サンスガタマイ?」

「さんしまいって読みます。本当の姉妹でやってます」
彼女は笑顔で説明してくれた。


そして、彼女は歌に戻り、パフォーマンスに力をそそいだ。


私達は1曲、2曲と見たところで当初の目的を思い出した。


「俺たちは、アイドルの応援に来たんじゃねぇ、ナンパに来たんだ!!」


自分たちに激を飛ばしやる気を奮い立たせ、移動する事にした。