30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

第6回、独りぼっち-1

その日は相方のアラシが都合が悪く、俺ひとりでナンパに出かけた。


ひとりでナンパする事に少なからず不安もあるが、今回でもう6回目。以前の自分とは違うだろう。
街を歩いてる女性に声をかける事にも馴れたはず。
そう思い、1人で行くことにした。


未だにバンゲすら出来ていないが、前回が悪くなかっただけに少なからずの自信があった。
ちなみにバンゲとは、電話番号をゲットすることである。



今回行った駅は、東京都内でも屈指の乗降客数を誇るKS駅。 


20時頃。 俺はその駅に着いた。 


平日でありながら、やはり人の多さは目をみはるものがある。


駅前の広場。行き交う人を眺め、誰に声をかけるか迷う。


近くではストリートミュージシャンがキーボードを弾きながら、歌声を披露していた。


目の前をタイプの女性が通りかかる。 


俺は声をかけようと彼女の後を追った。


だか、「スイマセーン」
その一言がナゼか、でない。