第7回、リベンジ-1
前回は1人でナンパにチャレンジしたが、不甲斐ない結果に終わってしまった。
そのことで、少しはあった自信は崩れ去ってしまったのだ。
だが、今回は 相方のアラシも一緒である。
駅は、前回同様KS駅。
相変わらず、人は多い。
「ホントだ、結構人いるねぇ」
アラシには事前に俺が1人で来たときの事話してある。人が多いこと、俺が地蔵になったこと、一通り話しておいたのだ。
「でも、ここまで人が多いと逆に行きづらいわ」
「わかります、ベンチに座っている奴とかの視線が気になりますよね」俺は答えた。
俺達は、必要以上に他人からの視線を意識してしまう傾向があるようで、それによって動けなくなることがある。
周りも俺達の事なんかいちいち見てなんかいない。そう思ってはいても、つい周りの視線を意識してしまう。
これを克服出来れば、ガンガン声かけできるようになるのだが。
難しいもんだ。