30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

第7回、リベンジ-3

飲み屋街から少し離れた道にも、客引きが立っていた。
男1人、女2人。


「どおですか?今なら無料体験やってますよー」


俺は客引きの目の前を通り過ぎると、アラシに言った。


「無料体験ですって、ちょっと行ってみます?」


「そうだね、ちょっと話し聞いてみようか」


俺達は彼女たちに近づき、尋ねた。


「なんの体験なの?」

「ストレッチのお店なんですけど、今なら無料体験やってるんで、やってみませんか?」

「じゃあ、2人お願いします」


「ありがとうございます。こちらへどうぞ。」


中へ入るとソファーが並んでいた。


その奥にベッドが8台ぐらい並んでいた。


「じゃ、こちらどうぞ」


と若い男の店員が奥へ促す。


「アラシさん、お先にどうぞ」
この若い兄ちゃんがストレッチするとふんで、男より女がいいなぁと思った俺は、先にアラシを行かせた。


アラシは店員の後ろについて行った。


小柄な女性店員がやって来た。
「案内します。どうぞ。」


作戦は見事成功した。

俺は小柄な女性店員に案内され、疲れている所を聞かれたので、「肩」と 答えた。


そしてストレッチをしながら、色々な話しをして、私達は店を後にした。



「俺も女の子が良かったよ」
アラシが溜め息混じりに言った。


「女の子かわいかった?テンション上がってきたんじゃない?」


「確かに、さっきよりはマシになったかも」俺は少しだけ浮かれていたのかもしれない。

「俺も女の子と話しして、リハビリするわ」

アラシはそう言うと、路上で居酒屋の案内をしている若い女性店員に話しかけた。


「店どこなの?こんでる?何時まで開いてんの?」
ひとしきり話し終わったあと
「どうすっかなぁ…。じゃあ、ちょっと考えてみるわ」
アラシはそう言って、店員と別れた。