30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

第7回、リベンジ-7

そしてまたアラシと駅前でターゲットを探していると、外国人の2人組が楽しそうに、はしゃいでいた。


「オネエサン、飲ミニ行コウヨ。」
イラン人っぽい男が、歩いている女性に、そう言ったのが聞こえてきた。


もちろんシカトされている。
しかしメゲないイラン人の2人は、今度は椅子に座っている女性2人に、からみ始めた。

少し離れた位置なので、声は聞こえないが、ナンパしてるのは間違いなさそうだ。


小さいイラン人がしきりに話しかけ、ゴツイイラン人は、おとなしい感じだ。


時おり小さいイラン人が、おっぱいを触ろうと女性の胸目掛けて手を伸ばしては 拒まれている。 


そして 女性の手を引っ張って行こうとしたり、またおっぱいを触ろうとしたり、女性達も困っているみたいだ。


「アラシさん、助けますか?うまくいったら女の子と仲良くなれるかもしれませんよ。ヘタしたら喧嘩になっちゃいますけど」
アラシにどうするか相談した。


「もめ事は良くないなぁ」
アラシは助けに行く気はないみたいだ。


そもそもアラシは、人ともめたり、喧嘩とかするようなタイプではない。


俺はと言うと、気が小さいので、足が震えたり、心臓がバクバクしたりで、あまり得意な方ではない。
ただ、やられっぱなしだと情けないので、少しだけイキがったりするが、内心はビビっている。


そんな2人なので、助けに行けず、遠巻きに見てる事しか出来ない。
お姉さん、スマン。
と心の内で、謝罪し事の顛末を見守っていた。


しばらくすると、イラン人達もあきらめたようで、どこかへ歩いて行った。
何事もなくて何よりだ。