第8回、君がいた夏-7
しばらく歩くとファミレスがあった。
その駐車場の入り口の花壇に腰をかけてパピコを食っていた2人組のギャルがいた。
「ちょっとギャルっぽいのに声かけるの抵抗があるなぁ」
アラシは眉をしかめながら言った。
「じゃ俺いきますよ」
カミヤは威勢良くそう言うとギャル2人の前に立った
「一緒にパピコちゅーちゅうしてもいいですか?」
「…。」
ギャル2人はシカトした。
すかさず、俺が続く。
「花火見ました?綺麗でしたよね?俺見てないけど」
「…。」
ギャル2人は完全にシカトしてパピコを食べていた。
それでも粘る俺たちは
「隣座ってもいいですか?」
そう言って花壇にこしかけた。
シカトされて話すこともそうなくなってきた時、 アラシが 勢いよく飛び出して来た
「すいません!」
アラシは半笑いで言った。
「ギャハハハハ」
俺もカミヤもギャルも爆笑した
そしてギャル2人は立ち上がり 車の方へ向かった。
「今回はアラシさんに負けました。アラシさん一番面白かったですよ」
カミヤは悔しそうに笑みをうかべ、絶賛した。