30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

第12回、足立花火ー4

「えーと、まぁ今度。」


「じゃあさ、連絡先教えよ。LINEのIDとかさ」

「いや、それは…」

答えに困っているようだ。
信号が青に変る。


俺はそのまま粘ろうとおもった

「やめようよ。」

アラシが小声で俺に言う。

「そうですね。これ以上粘っても無駄ですね。」

無視じゃなく、返事をしてくれるんでついつい粘ってしまったが、ただしつこく絡んでいるだけになっていた。

そのまま、帰宅方向に進みながら、次のターゲットを探したが、もう人もまばら。
女ふたりで歩いている人はいない。