第17回、新宿ー2
次にBURBERRYに入った。
また綺麗な店員が迎える。
「いらっしゃいませ。」
財布を見ていたら、先ほどの店員が近づいて来た。
「今日は何をお探しですか?」
「財布をちょっと見に」
少しきょどりながら答えた。
「どういったタイプをお探しで?」
俺は店員に説明する。
「そしましたら、こちらのタイプの形になりますね」
そう言って2種類の財布を出してきた。
「はい、ありがとうございました」
俺は一通り財布をみた後、店員に返した。
「あの、今 外国から革の職人さんが来てましてバックを作っているところを見学出来るんですが、見ませんか?」
きっと、このイベントを見にきている客が少ないのだろう、店員は俺たちを誘った。
「ですって、見てみます?」
俺はアラシに聞いた
「いいよ、ちょっと見てみようか」
店員に案内されるまま、階段を上った。
「やあ、どーぞどーぞ。」(もちろん外国語)
小柄で痩せている60代くらいの陽気な外国人が俺たちを歓迎してくれた。
やはり他に客はいない。