30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

第20回、花見ー3

「ここの階段下りてみます?」


「そうするか。」


階段を下に降りると、不忍池につく。露店が眩い光をはなっている。


一通り歩き、また桜の通路に戻ることにした。


何も出来ないまま今日は終わるのか?
嫌な空気感が2人を包む。


階段を上り桜の通路に戻った。階段と逆方向に進むと、西郷隆盛銅像がある方向だ。


「あっち行ってみます?」


「いいよ、行こうか」


木々が生い茂り、さっきの通りより薄暗い印象をうける。


そこにもブルーシートを広げ宴会をしている集団がいる。


「これって、会社かなぁ?」
アラシがその1グループを見ながら言った。


「あぁ、ポイッスね、めっちゃ楽しそうですね」


「羨ましいわぁ、こんな会社入りたいわ」


オッサンとオッサンの間に若い女性が入り楽しそうに飲んでいる。


俺もアラシも、職場にはおばちゃんしかいない。

仕事内容より、給料より、何より羨ましい職場環境だ。