30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

第20回、花見ー4

西郷隆盛銅像を、見た後また最初の桜の通路に戻った。



また奥まで歩く。
2人とも声はかけていない。



「イェーイ!!」
大学生風の2人組のチャラ男が若い女の子にビール片手に話しかけていた。


ナンパだ。


「あれってアリなの?」
アラシが俺に聞く。


「まぁ、何もしないよりはいいんじゃないですかねぇ」
俺たちは、今日まだ1度も声をかけていない。



「まぁな、ナンパに正解はないからな。俺たちもやらなきゃな。」



また1番端っこまでたどり着いた。 



これでは駄目だ
「アラシさん、あれいきましょう」


俺は、ツバの広めの黒いハットをかぶった女と、白っぽい服装の2人組を指差した。


「いいよ、いこう。」


俺はそっと斜め後ろから近づき、声をかけた。