第22回、足立花火大会2016ー4
「あれはどうですか?」
俺は10m先を指さした。
レジャーシートに腰掛けて話しをしてる浴衣の2人組だ。
暗くて顔はハッキリ見えない。
「あれかぁ、若すぎない?」
アラシは言った。
「若くても良いじゃないですか、ダメで元々。若くても若くなくても、凄え不細工じゃなきゃ何でもいいじゃないですか。
分母を増やせばいいんですよ。
確かにイケそうな感じのに2回声かけて上手くいけば1/2。
手当たり次第に10回声かけて上手く行ったら1/10。効率が良いのは1/2だけど、1/10も1/2も1は1ですよ。」
俺は熱く語った。
「確かにそうだな」
「俺らはまだ選べる立場じゃないですよ。どんどん場数を踏まなきゃ」