第22回、足立花火大会2016ー5
さっきまでレジャーシートに座ってた2人が立ち上がり荷物を片付けはじめた。
「アラシさん、行かなきゃ帰っちゃいますよ。早く早く。」
そう言って俺はせかした。
「わかった!」
アラシは足早に浴衣の2人に向かった。
「こんばんは、花火綺麗でしたね。」
紺の浴衣と白の浴衣だ。
アラシが言ったように2人とも若い。20代前半って感じだろうか
「え、…はぁ、そうですね」
紺の浴衣の女が答えた。
「あ、その浴衣可愛いね。ウチの婆ちゃんが同じようなの着てたよ」
俺は去年アラシの言っていた上げて落とす作戦を白の浴衣にやってみた
「えー、お婆ちゃんって…。」
白の浴衣の女は少しムッとした様子で言葉を発した。