30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

第22回、足立花火大会2016ー12

「浴衣着ないの?」

「去年は浴衣着てたけどね。今年は仕事帰りに直接来たから」


「へぇ-、そうなんだ。写真ないの?浴衣の」


「えーと…」
ワンピースはスマホを取り出し去年撮った写真を見せてくれた。


「ぉお、いいじゃん。かわいいね」

2人ともおそろいのブレスレットを付けていた。
「何それかわいいね。」


「これ、光るんですよ。ほら」
そう言ってブレスレットを光らせた。




「あたしちょっとトイレ行ってくるね」
ワンピースは立ち上がりトイレへ向かった。

トイレの周りのライトは消えて真っ暗である。その暗がりの中へワンピースは消えていった。


俺、アラシ、眼鏡女、の3人でしばらく話している。

トイレに行ったにしては、少し遅い気がする。結構酔っていたから、もしかして道に迷って戻って来れなくなっているのかも。
…それとも、俺らみたいな奴にナンパされているかも。そう考えたらいてもたってもいられなくなった。