南口のルミネの階段を下りた広場で右翼団体が拡声器を使って演説していた。
「今、中国の脅威から我が国を護るには…」
みんなが白い目で見ようとも彼らは気にせず演説を続ける。
メモも見ず堂々と人目も気にせず…。
右翼団体の演説を聞きながら女の子を探していた。
「この場所じゃ声かけづらいな」
アラシに促されて歩行者天国に戻る。
歩行者天国にはまだまだ大勢の人が往来していた。
「みんなちゃんと目的があって歩いてるんですかねぇ?」
「どうだろうね、みんな暇で歩行者天国を往復してるだけとも思えないし、何かしら目的はあるだろうね」
しばらく歩くとテレビ局のカメラとレポーターが2人で立っていた。