30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第8回、君がいた夏-10

今度は駅の東口に行った。 もう花火が終わってからだいぶ時間がたっている。 人もまばらになった。 浴衣を着た20歳前後の女の子2人。 二人とも大きなぬいぐるみを両手で抱えていた。ゲームセンターにでも寄って来たんだろうか? 俺とカミヤが声をかける。ア…

第8回、君がいた夏-9

駅前に居ても、改札に向かって帰る人しか見当たらない。 ここにいても、何も起こらないだろう。 そこで俺たちは、また歩きながら捜すことにした。 西口周辺を捜すと 3人組の女の子がいた。 女性にしては大柄な170㎝ぐらいのワンピースを着た女の子。 小柄で…

第8回、君がいた夏-8

俺たちは、歩くのも疲れたし、駅前で座って、話しでもしながらターゲットを物色しようということになった。 「なぁ、アラシさん、R25ってフリーペーパーあるじゃん、そこに載ってたんだけど、一度『YES』って言わせるとナンパの成功率が上がるんだって」 …

第8回、君がいた夏-7

しばらく歩くとファミレスがあった。 その駐車場の入り口の花壇に腰をかけてパピコを食っていた2人組のギャルがいた。 「ちょっとギャルっぽいのに声かけるの抵抗があるなぁ」 アラシは眉をしかめながら言った。 「じゃ俺いきますよ」 カミヤは威勢良くそう…

第8回、君がいた夏-6

俺たちは、浴衣を着てキャリーバッグを引いた3人組とすれ違った。 「こんばんわ、花火見ました?」 カミヤが声をかける。 俺とアラシも続く。 「これからどこか行くんですか?」 女の子達は、足を止めて、俺たちの話しを聞いていた 「もう帰ります」 女の子…

第8回、君がいた夏-5

そして俺たち3人は駅の反対側、西口に向かった。 西口も花火帰りの人で溢れていた あまりに人が多すぎて、俺たちはナンパするのに難色をしめした。 「少し歩いてみるか。」 アラシそう言うと、駅を背に左に歩いていく。 セブンイレブンが角にある交差点、反…

第8回、君がいた夏-4

「なんて声かけよーかなー」 カミヤはそんなことを言いながら俺らと談笑する。 わりとリラックスしてきたみたいだ。 浴衣を着た二人組に声をかける。 「あのー、僕、暗いところ怖いんで、一緒に帰ってもらっていいですか?」 カミヤは、怯えた子羊のように話…