30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

第11回、小岩駅-6

俺は思い切って聞いてみた 「話しかけないで貰えます?疲れてるんで」 口を開いたかと思ったら、嫌悪感をあらわにした態度で答えた。 きつい事をいうなぁ。 これにはさすがにヘコんだ。 続いてアラシは上下白の清楚系の女に的を絞った。少し後を追いかける。…

第11回、小岩駅-5

アラシが指さす。 「あの二人いこうよ」 二人組に 声をかける。 「これ落としませんでした?」 俺は手に持っていた求人情報紙を見せながら話し掛けた。 「違います!!」 キッパリとした口調にひるんで、その後の言葉は出てな来なかった 駅に戻り、次にアラシ…

第11回、小岩駅-4

アラシが声かけたのなら、俺もやらないわけにはいかない!! 目の前を、25歳くらいの女が通り過ぎていく。 「アラシさん、俺、あの子行きます!!」 そう言って小走りで近づき声をかけた。 「あのー、すいません。」 「…。」 こちらを見ることもなく、そのまま目…

第11回、小岩駅-3

女性は足を止め、アラシと親しげに話し始めた。 二人はしばらく談笑し、アラシは飲みに誘った。 「これからどこか飲みに行きません?」 「ママの店なら行くけど、他の店じゃ嫌」 そう言われると、アラシの方が少し引いてしまい、 キャバクラやスナックのよう…

第11回、小岩駅-2

夜10時頃。駅の階段を降りてきた千鳥足の女がいた。 歳のころは40をとうに超え、50はいってるんではなかろうか。紺色のワンピースのドレス。首もとは大きめのネックレスを付けていた。 何かのパーティーの帰りでお酒を飲んでいる感じだった。「アラシさん、…

第11回、小岩駅-1

この日は、小岩駅にいた。相変わらず、バンゲも出来ないまま。それでも諦めない俺たち。 結果だけ見れば、女の子の知り合いが増えたわけじゃないし、ナンパする前と、何も状況は変わっていない。しかし、人は少しずつでも成長していくものである。 最初の頃…

第10回、職務質問ー8

俺は終電を逃してもバイクで帰れるが、アラシを乗せて帰るのは不可能だ。終電を逃したらアラシは帰れない。「ねぇお兄さん、名前を教えるか、カバンの中を見せるか、どっちかお願いしますよ」口調は丁寧だが、目は威圧的だ。 「わかった、アラシを家まで送っ…

第10回、職務質問ー7

「何聞かれた?」 「名前と、住所と生年月日。ハヤオのことも聞かれたけど、それには答えなかったよ。 何で言わないのか解んないけどさぁ、言いたくないなら言わなくてもいいよ。」 アラシはそう言って、俺を後押ししてくれた。 「別に、やましい物も持って…

第10回、職務質問ー6

あぁ、これ職務質問だな。 職務質問ってのは、任意だから拒否できるって聞いたことがある。「無理です」 俺は毅然と答えた。 「じゃあさぁ、鞄の中見せてくれる?」 「はぁ?なんで? これ、任意ですよね?」 俺は聞きかじった知識で反論した。 「えぇ、だか…

第10回、職務質問ー5

「今何やってたの?お酒呑んでた?」 40代の警察官は親しげを装い俺達に聞いてきた。「いや酒は飲んでないんだけどちょっと遊んでた 」「何して?」その質問に正直に答えるのは、あまりに恥ずかしすぎた。 いい歳こいたオッサンが2人、わざわざナンパするた…

第10回、職務質問ー4

俺たちは、駅から出てきて信号を待っている人を見て、 誰に声をかけるか吟味していた。 「俺、あの娘いきます。」 「どれ?」 「帽子被って、リュック背負ってる女の子」信号が赤から青に変わり、みんなこっちに向かって歩いてくる。 「すいません」 ビクッ…

第10回、職務質問ー3

「よし、パトロールしますか」 俺たちは街を歩いた。2人組みがいた。俺たちは後を追いかけ、声をかけようとした。 すると突然のUターン、俺たちとすれ違う形になってしまった。突然のことで、声もかけれず、普通にすれ違った。 またしばらくすると、二人組…

第10回、職務質問ー2

エンジンがかかり、俺たちはバイクにまたがった。 出発しようとギアを1速に入れ、ゆっくりとクラッチを放しながらアクセルを開けた …スン。 また、止まった。 今度はヒューズは切れていなそうなので、またセルを回し、エンジンをかけた。キュルルル、ヴォン…

第10回、職務質問ー1

秋の深まってきた頃。俺たちは、前回決めた通りあの町へ向かった。 今回はバイク移動だ。俺はアラシを迎えに行った先に着いて待っているとアラシがやって来た。 「お待たせ」 「んじゃ、行きますか」俺はアラシを後ろに乗せ、バイクを走らせた。夜を切って走…