第21回、レイプ魔と俺-8
俺達はそのまま尾行を続けた。
坂を上がりきって信号を渡るとコンビニがある。
コンビニを通り過ぎたところで女の通話が終わったようだ。
俺はすかさずアラシから離れ声をかけた。
「こんばんは、大丈夫ですか?」
「あ、は~い。大丈夫で~す。」
女はゆったりと返事をしてUターンをした。
「どこ行くの?」
「コンビニ~。彼氏くるから~。」
そう言って女はコンビニの駐車場に入っていった。
俺はそのままアラシの元に戻る。
「駅まで遠いな」
アラシはつぶやいて、坂道を下っていった。