30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

第7回、リベンジ-8

私達は顔を見合わせ、唖然とした表情で話しをした。


「驚いたな」
アラシがつぶやく。


「えぇ、友達にも何も言わずに去っていったよ。そうゆうもんなんですか?」


「あれは、友達より、自分が大事で、いざとなったら、友達を犠牲にしても自分だけは助かろうってタイプだね」


「普段は友達面して腹黒いですね」


私達は駅前の広場に戻った。


イラン人に絡まれ、さらに二人組にナンパされた女の子達はまだ、ベンチに座っている。


「アラシさん、あの女の子達ナンパしてみます?」
私は冗談混じりに言ってみた。


「えー、やめようよ、」
アラシは本当に嫌そうだ。


本当に行ってもいいと思っていたんだけどなぁ


次に私達は、駅から出てきた二人組の女の子に声をかけた。


あまりオシャレに気を使った感じの服装ではなく、大して可愛くもないが、声をかける事にした。


「こんばんは」
第一声は私がかけた。

「…」
こちらを見ることもなく、返事もない。


「シカトっすか?」


「…」


反応はない。



この頃になると、アラシはテンションが下がり、私もつられてテンションだだ落ち。


最後ってことで
1人で歩いている女の子に声をかけた。


「スミマセーン、ナンパなんですけど。」
テンションを上げることもできず、
ナンパの仕方も雑で、そんなんで上手くいくはずもなく、撃沈し帰路についた。