第7回、リベンジ-8
私達は顔を見合わせ、唖然とした表情で話しをした。
「驚いたな」
アラシがつぶやく。
「えぇ、友達にも何も言わずに去っていったよ。そうゆうもんなんですか?」
「あれは、友達より、自分が大事で、いざとなったら、友達を犠牲にしても自分だけは助かろうってタイプだね」
「普段は友達面して腹黒いですね」
私達は駅前の広場に戻った。
イラン人に絡まれ、さらに二人組にナンパされた女の子達はまだ、ベンチに座っている。
「アラシさん、あの女の子達ナンパしてみます?」
私は冗談混じりに言ってみた。
「えー、やめようよ、」
アラシは本当に嫌そうだ。
本当に行ってもいいと思っていたんだけどなぁ
次に私達は、駅から出てきた二人組の女の子に声をかけた。
あまりオシャレに気を使った感じの服装ではなく、大して可愛くもないが、声をかける事にした。
「こんばんは」
第一声は私がかけた。
「…」
こちらを見ることもなく、返事もない。
「シカトっすか?」
「…」
反応はない。
この頃になると、アラシはテンションが下がり、私もつられてテンションだだ落ち。
最後ってことで
1人で歩いている女の子に声をかけた。
「スミマセーン、ナンパなんですけど。」
テンションを上げることもできず、
ナンパの仕方も雑で、そんなんで上手くいくはずもなく、撃沈し帰路についた。