第21回、レイプ魔と俺-3
行き交う人、特に男は彼女のパンツが見えることに気付き、通り過ぎる時に、チラッと見ていく。
ハタから見てると、パンツを見ようとしてるのがバレバレだ。
自分も他人にあんな風に見られてるんだな、
と思った時に恥ずかしさを覚えた。
40代のサラリーマン風の男が女をチラッと見て通り過ぎる。
そのすぐ後にスマホを耳にあてながら戻ってきた。
女の向かいに立ち、スマホのカメラが彼女を捉える角度で盗撮しようとしている。
通話するふりをして盗撮しているのはすぐに解った。
サラリーマンのスマホのライトがまぶしく光っている。
うっかりスマホのカメラのフラッシュ機能をつけたまま耳にあてているからだ。
盗撮するならライトを消さなきゃバレバレである。
妙な正義感から、俺はサラリーマンのカメラを遮るように立ち、無言で、サラリーマンを見た。
すると、そそくさと歩いていった。
女は気付いた様子は無く楽しげに電話を続けている。