第2回ー4
また2人で、パトロール。
「2人組に行きたいんだよね。2人で1人に声かけるのってダメ?」
アラシは言った。
「ダメでしょ!怖いでしょ、見知らぬ男が2人で声かけたら絶対成功しないって」
「だよねー」
どうやらアラシは独りで声をかけるのに臆しているようだ。
そんな時、アラシが
「あれ、あの2人組いこうよ」
「あれ行くの?」
それは、30代後半と40代後半の2人組だった。
「えー、あれ行くの?」
今度は私が尻込みしている。
そうこうしてるうちに、2人組みはバラけて帰って行った
「俺、行くわ」
アラシが動いた
バラけた片方を追いかけて。
私は少し後ろを一定の距離でついていった。
暗い路地。街灯の間隔も広い。 さっきまでの駅前とうって変わって静かな住宅街だ。
少しずつ距離をつめる
ある程度距離が縮まった時、アラシはおもむろに近づいた。
「ひゃあー!」
これはまさに、悲鳴
ギャハハハハ(*≧m≦*)
結構な距離だぜこの位置ここまで聞こえるって、かなりでかい声で叫んだっぽいなぁ
変出者だと思われたんじゃね?
アラシが戻ってきた
「ギャハハハ、ひゃあーって言われたでしょ?ww」
「聞こえたの?」
「聞こえたよ、メチャメチャオモロいなぁ、そんなことってあんの?」
「あるんだな…」
「なんて声かけたの?」
「あのスイマセン、て声かけたんだよ。そしたら、ひゃあって言われて、でも言ったんだよ、飲みに行きませんか?って。そしたら、もう家なんでって言われちゃって、、あっスイマセンって逃げてきたんだよ」
「いやー凄かったよ、よかったよ、オモシロかったし」(笑)
そして私達は、帰ることにした