30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

第3回、置き引きに御用心-4

私達は、また構内に戻った。


ちょうどナガレがビールを買ってもどって来たところだ。


「向こうに、寝てる女が居るぞ」ナガレが言った。


「マジっすか!?」


私達は見に行った。


マジだΣ( ̄□ ̄)!


ここは、まだ駅の構内。
周りに人は… 通路挟んだ反対に作業服のオヤジが1人

女の2メートル隣にスーツの男が1人


もしかして、コイツらも狙ってんのか?


どうする?先に声かけたもん勝ちだよな。でも、失敗したら全部見られてで恥ずかしいしなぁ…。


と迷っていると、急に女が起き出した。
しっかりとした足取りで駅から遠ざかっていく。


雨はもう止んでいる。


私とアラシは後を追った

適度に距離を詰め、私は話しかけりることに
「お姉さーん、アメちゃん舐める?」


「いえ、大丈夫です。」


「おいしいよ」


「いえ、いりません」

「帰るの?」


「はい」


会話盛り上がりません。


こんな時は、ねばっても無理なんでしょうかね?


誰か教えてください(^^;)


私は諦めました。


駅に戻る途中、お地蔵さんを発見。


少しのお賽銭を入れ、手を合わせました
「いいことありますように…」


「あーあ、酔っ払いの女の子落ちてないかなぁ?」


しかし、良いことなどなく、 
駅につながる階段で落ちていたのは、ニッカポッカを履いた酔っ払いの兄ちゃんだった。


「大丈夫かい?兄さん。ほらサンダル落ちてんぞ。」


「ありがとな、優しいなぁ、あんたら」


「足怪我したのか?」

「いや、肘が痛いの」

「そうか、肘打ったのか」


「スイマセン、大丈夫です」
突然背後から言われた。


ツレらしき、イカツイ兄ちゃんは私達に丁寧に礼を言って、倒れてた男を連れて帰って行った。


ナガレさんは、また新しいビールを飲んでいた。