第7回、リベンジ-7
そしてまたアラシと駅前でターゲットを探していると、外国人の2人組が楽しそうに、はしゃいでいた。
「オネエサン、飲ミニ行コウヨ。」
イラン人っぽい男が、歩いている女性に、そう言ったのが聞こえてきた。
もちろんシカトされている。
しかしメゲないイラン人の2人は、今度は椅子に座っている女性2人に、からみ始めた。
少し離れた位置なので、声は聞こえないが、ナンパしてるのは間違いなさそうだ。
小さいイラン人がしきりに話しかけ、ゴツイイラン人は、おとなしい感じだ。
時おり小さいイラン人が、おっぱいを触ろうと女性の胸目掛けて手を伸ばしては 拒まれている。
そして 女性の手を引っ張って行こうとしたり、またおっぱいを触ろうとしたり、女性達も困っているみたいだ。
「アラシさん、助けますか?うまくいったら女の子と仲良くなれるかもしれませんよ。ヘタしたら喧嘩になっちゃいますけど」
アラシにどうするか相談した。
「もめ事は良くないなぁ」
アラシは助けに行く気はないみたいだ。
そもそもアラシは、人ともめたり、喧嘩とかするようなタイプではない。
俺はと言うと、気が小さいので、足が震えたり、心臓がバクバクしたりで、あまり得意な方ではない。
ただ、やられっぱなしだと情けないので、少しだけイキがったりするが、内心はビビっている。
そんな2人なので、助けに行けず、遠巻きに見てる事しか出来ない。
お姉さん、スマン。
と心の内で、謝罪し事の顛末を見守っていた。
しばらくすると、イラン人達もあきらめたようで、どこかへ歩いて行った。
何事もなくて何よりだ。