30代中年おじさんのナンパのススメ

ナンパして、人生をバラ色に変えちゃおう

第5回、花火大会の日-2

最寄りの駅を通りすぎる。


「けっこう居るねえ」
アラシは言った。


「でしょ、でしょ。花火見て、テンション上がって帰りたく無いのが、いっぱい居るんだって」(^^)


アラシを待っている間に缶ビールを一本空けた。


軽く酔った俺は、テンションが上がってウキウキしている。


さすがに自宅に近い駅ではちょっと出来ないので、自転車で1つ離れた駅に行くことにした。


人こそ少しまばらにはなっていたものの、まだまだ花火帰りと思われる人達がいた。


俺達は自転車を止め、駅の周辺を歩いてみた。


あの二人いいなぁ。
よし、行くか。
と思った矢先。


二人組の女性はタクシーに乗り込んだ。


あそこにも二人組 。


声をかける前に駅の階段を登って行ってしまった。

あの二人。アラシが指を指す。


よし。
俺達は彼女達の後を追いかけた。


彼女達は地下の駐輪場に入って行った。


「地下駐輪場?」


「どうする?」
俺は聞いた。


「うーん、やめるか。」アラシは苦い顔をして言った

また立ち止まって、探していると、さっき駅の階段を登って行った2人組の片割れが、目の前を通り過ぎていった。。


「さっきの2人組だ」俺は言った


「だね、友達だけ帰ったのかな?」


「めっちゃタイプなんだよね、行っていい?」


「いいよ、行ってきな」
アラシは快く送り出してくれた。